ネルドリップから学ぶ作法の重要性と千日万日の精髄

どうも、OSJRです!

ブログ再開第一弾珈琲をモチーフとした学びの話。「FXじゃないんかい」と突っ込まれそうですが、習慣を切り取るところから始めるのがよいと考え題材を選びました。

今朝、点てた一杯です。ネルはペーパーとメタルの中間くらいの油分が落ちるので表面に薄っすらとそれが棚引きます。(普段こんなカップは使いません…完全にブログ用です)

余談ですが起床後2時間程度はカフェイン摂取を避け自前のコルチゾールで覚醒するのが体に良いとされています。(コルチゾール=ストレスホルモンだとイメージ悪いですが別の側面があるってことですね)

脱線はほどほどに、家庭で嗜めるお点前の流れを紹介します。

ミルはなくても構いませんが、豆が挽きたてだと風味が段違いです。(粉で買う時は長くても一週間で飲み切れる量をオススメします)

こちらがネルシャツやフランネルでお馴染みのネルで作られたフィルターです最初は煮洗いで糊や臭いを取り除きます。ペーパーフィルターに熱湯を回しかけるのと似た目的ですね。

新品のネルフィルターを持った手

珈琲のネルドリップを試すならついでに煮洗いを覚えましょう

こんな感じで水に浸漬して管理しています。適宜、水換えが必要で…例えば夏場に丸一日放置するとヌメリが出たりします。冷蔵庫に入れるとか浄水は使わないとか工夫しましょう。

注意

  • 使用後のネルを放置したり乾燥させると油分が酸化して臭くなります
  • 管理を怠りヌメリが出たネルは煮洗いを試みるかサヨナラして下さい

軽く絞ってジップロックに入れて冷凍するなんて方法もあります!

ネルをセットする輪っかには元々持ち手がありますが、私にとっては邪魔なだけなので金属用の回転刃でかっ飛ばしました。(電動工具やエアツールが使えない環境なら金切鋸でギコギコ頑張るのもアリです)

濯いだネルを絞って水気を切ります(皿に置く必要はありません)

ねじねじ…

ねじねじ…(麺の湯切り「天空落し」的なアクションで水を切ると尚良!)

まだウェッティですがここから厚手のペーパータオル3枚で水気を吸い取ります

1枚は三角に折って中に入れます(画像のように持つと簡単です)

こんな感じです

残り2枚でサンドイッチし拝む(じわっと吸い取る)

補足
両手でパンパン叩いても構いませんが…完全にペチャンコになるまで熨してしまうとネルに水が戻るので、毛細管現象を活かすイメージでほどほどに行って下さい。厚手の清潔な布を使う場合は親の仇のように叩いても大丈夫です。

脱水がイマイチな場合に考えられるのはペーパータオルの吸水力不足なので枚数を3枚から5枚程度に増やして試して下さい。

こんなもんすかね(手の感触で判断するため写真では伝えるのが難しいです)

三角に折って仕込んだ1枚は図のようになります

ネルが毛羽立っていい感じに脱水されました。「軽く絞っただけじゃダメなん?」と思った方は飲み比べして好きな方を選んで下さい。

私は決まって26gの豆を2杯分としますが、豆の焙煎具合や粒度季節や好み抽出方法などで加減して大丈夫です。(界隈では「一度に何杯分も点てる時は等比でなく豆を減らすか抽出量を増やす」と言われています)

因みに愛用のハンドミルにはコニカルカッター(円錐状の刃)というちょっとグレードの高い刃が使われています

真ん中の樽状のパーツを回すと粒度を調整できます(使わないメッシュにひと工夫の凧糸ストッパー)

ポットにセットするとこんな感じです

HARIOのTH-4はポットでなくボールにカテゴライズされています。元々紅茶用ですがシンデレラフィットだったので珈琲用にしました。

豆の表面を軽く均します。(私はやりませんが均した豆の真ん中を凹ませるのもアリです)これに限らずですが各工程を丁寧にやらないと毎回ランダムな条件で抽出することになり結果のバラツキが大きくなります。

point
作法が大事な理由のひとつに「様式美と機能美にはオーバーラップしている部分がある」というのがあってこれは正にそれです 

一発目の蒸らしの湯を注ぐと炭酸ガスで豆がもこもこもっこりします。ガスの出具合は豆の状態や湯の温度で変わりますが、上手に湯を注げば目や耳で分かる何かしらのサインがあります。

十分行き渡った状態が確認できるまで湯を注ぎ続けると大抵多過ぎるので見越しのポイントを探って下さい

蒸らしは意外と難しくてドリップ向きのケトルを使ってもイメージと現実が大きく乖離する時があります。なかなか注ぎが安定しなくてストレスを感じるなら…

こういうアイテムを使えば蒸らしの問題は秒速で解決するかも知れません。

注意
この手のアイテムは直接火にかけると持ち手のスポット溶接が外れる可能性があります。修理したとして…ロウ付けなら多少は火に耐えられるかも知れませんがハンダ付けだと簡単に逝きます。

蒸らしたら三投式(3回注いで適量)でドリップしています。何百杯何千杯と繰り返し対話する間に各工程に意味や役割があってただ単に豆に湯を注げばいい訳ではないのだと分かります。

個人的に注ぐという表現は少し違う気がしていて「丁寧に刺す」ような感じです。(差すではなくて刺すです…完全にニュアンスの世界)

使用後のネルは軽く濯ぐくらいで済ませると写真のように茶色く珈琲が残ります。後でやろうは馬鹿野郎なので直ぐにもみ洗いしましょう。直ぐ洗えば水かぬるま湯でそれなりにキレイになります。

注意
ネルを洗う時に洗剤や漂白剤を使うと残ったニオイがそれ以降の珈琲に移ります。木の実や果物のフレーバーは珈琲と好相性ですが洗剤や漂白剤のそれはどうでしょうか。 

一日の終わりに煮洗いをすると好い状態でネルが長持ちします

remarks

使って直ぐ濯ぎ洗いし清潔な器で水に浸せば毎日煮沸しなくても大丈夫ですし、仮に一日の終わりでなく点てる度にやったとしても苦にならない程度のちょっとした手間ですよ。

さてさて一服しましょう、軟らかく丸い味わいはネルドリップならではですね。

さて、珈琲をモチーフとした学びの話はいかがでしたか?流派や作法は様々ですが本質を捉えようとするアプローチは同じです。その上澄みだけを掬って正誤の問題のように扱えば何にでもアキレス腱が見つかりますが、それだとそもそも視点と論点がズレているので不毛且つ誰得で終わります。

自分で考えて調べて決めて実践して評価して内省して修正して…を断続的にぐるぐる回し続けるって本当に面白いです。20年後にはAIが人に代わってやってるかも知れませんが、もう暫くの間は裁量で存分に遊べると思います。

今回は以上です、お相手はOSJRでした。

新品のネルフィルターを持った手

珈琲のネルドリップを試すならついでに煮洗いを覚えましょう

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