毎日なんとなくでしかハミガキをしたことがない人に一度は読んで欲しいエントリー

染め出しを使ったハミガキのコツ

どうも、OSJRです!

今回はハミガキを深掘りします。2017年にブラッシングの解説動画を作って幼なじみの歯医者さんに観てもらったら存外好評だったので「いつかブログに起こして公開しよう」と企て…ついにその時が来ました。

はじめに

先に紹介しておくと、幼なじみの福崎先生は文武両道な上に笑いのセンスが光る人で常に目立つ存在でした。6年間の小学校生活で私に最も影響を与えてくれた人です。くよくよしがちな私が「負けるか!なにくそ!」と頑張れる時、いつも近くに彼の姿がありました

私は上の前歯2番を子どもの頃に1本抜いています。縦に並んだ3番と2番の間に食事の度ご飯粒が挟まって不快だったため、近所の歯医者さんに「是々気持ち悪いから抜いて」と言ったらあっさり抜いてくれました。当時6年生でそこそこロジカルに話せてしまったことが悔やまれます。

抜いた2番は正しい位置に生えていた健康な歯でした。しかし叢生(乱ぐい歯)だった犬歯3番が徐々に2番を奥歯の方に押して、やがてピッタリ隣り合った1番と3番に隠れる位置まで動きました。見た目で困ることはありませんでしたが、舌先に触れるから気になる…気になるから余計に触るを繰り返し注意力散漫だったことを覚えています。

今は30年前と状況が異なりあらゆる場面を想定した配慮が求められますから「この子が抜いてと言ったから抜きました」はきっと通用しないでしょうし、大きなクレームに発展しても不思議ではありません。些細なことでゴネる人に対し紋切り型で突っぱねるのも難しいでしょうし…歯医者さんも大変な時代です。

前歯が欠損していると何処に行ってもインプラントブリッジで補填するよう勧められます。私は自分で調べまくって考えた結果「どっちもやらない」と決めました。そうかと言って歯抜けで暮らしているわけではなくて、福崎先生が人工歯をキレイに着けてくれました。早3年が経った今も全く問題ありませんし「何かあっても頼れる先生がいる」という安心感に支えられています。

 

 

まずはざっと磨く

凝ったハブラシを使う必要はありません。写真はタフト24という物ですが小さめのヘッドでフラットな形状であれば何でも大丈夫です。オーソドックスなブラシで磨けない場所を正しく理解することが大切です。

染め出しを分かりやすくする目的で前の晩はハミガキをせずに寝ました。(歯列矯正のリテーナーが写っていますがブラッシングとは関係ないので無視して下さい)一般的にプラークが歯石に変わるのに3日はかかるそうなので、普段から丁寧にブラッシングしていれば時々サボっても大きな問題にはなりません。

3分くらいでざっと磨きました。ひとつ前の写真と比べても違いは分かりませんが口腔内全体のヌメリは落とせています。仮にこのステップで30分磨いたとしても3分のブラッシングと大きな差は出ませんので本当にざっくりでOKです。

染め出しを行う

染め出し剤ジェルタイプがオススメです。液体だと事故った時に大惨事になりますが、垂れないジェルなら落ち着いて塗れますし最悪飛び散っても被害が少なくて済みます。

注意
乾いた洗面台に薬剤が付着すると落ちない可能性がありますが、手を洗うついでに石鹸の泡を洗面台に塗り広げておくと随分マシになります。心配なら汚れても構わない場所で染めましょう。

私は使い古しのワンタフトでジェルを塗ります。最初に使ったハブラシで塗れなくもありませんが、それで磨けなかった箇所を染めるのが目的なので小さい道具に変えるべきです。ズボラに染めたいなら液体でお口クチュクチュかなと思いますが…賢い方法とは言えないのでオススメしません。

ジェルは胡麻2~3粒の量で上の歯なら3本、下の歯なら4本くらいが染められます。口の周りがテカテカしているのはワセリンを塗っているからです。前述の洗面台が染まる話と同じで保護しないと唇周辺が薄っすらピンクに染まります。

染め出し剤を塗る手順

  1. 最初に歯間の根本をチョンチョンチョンと触る
  2. 次に歯と歯茎の境い目をなぞる
  3. 歯間の根本に置いたジェルを歯間全体に広げる
  4. 最後に歯の表面に薬剤を塗り広げる

磨き残しが多い場所がきちんと染まるように優先順位を考えながら染めて下さい。適当にやってもできますがジェルを徒に多く使うことになります。そもそもハミガキを論理的に行うことが課題なので曖昧な部分は明確にし無駄は極力なくしましょう。

ヘルペスから血が出ていますが気にしないで下さい。3~4本のセットを8回ほど繰り返すと全体が染め終わります。写真は水で軽く濯いだ状態ですが、やはり表面よりも間や境い目に磨き残しが多いことが分かります。

歯周ポケットが4㎜以上と深い場合はボールペンで線を引いたように歯と歯茎の境い目が赤く染まります。歯茎を引き締めるためにも日頃から丁寧なブラッシングを心掛けましょう

注意
ハブラシで歯茎をガシガシやると擦過傷で炎症を起こしたり酷い場合は化膿して大変なので避けて下さい。手の甲だってハブラシで擦り続けたらヒリヒリしますよね?歯茎はもっとデリケートですよ。

部分磨き

ワンタフトは色々と使いましたがバトラーが一番好きです。10°傾いた首が絶妙で奥歯7番の裏にも届きます。因みに奥歯の裏はフロスで磨く方が簡単なのでブラシで頑張る必要はありません。親知らず8番でさえフロスを使えば裏まで磨けます。

小さいブラシで一箇所ずつ細かく磨くのは一見面倒に思えますが、実際にやってみると意外と楽ちんで時間もさほど必要としません。磨き残した場所とそれが落ちる様子を目視できるからですね。歯磨き粉を使うと泡立って見にくいのでブラシを乾いたまま水で濡らさずに使うのがポイントです。

ワンタフトで磨き終わりました。大きいブラシから小さいブラシへ変えながら効率的に磨く…をフロスに辿り着くまで繰り返せばOKです。

ワンタフトでも届かない、届きにくい場所を歯間ブラシで磨きます。隙間のない所に入れると痛いですし歯のエナメル質を傷つけてしまいますので、様子を見ながら無理せずに行って下さい。歯茎の状態次第では血が出たり痛かったりするかも知れませんが、徐々に口腔内環境が改善されて気にならなくなります。

ワンタフトでも十分キレイに磨けますが、歯間ブラシを使うとやはり適材適所という感じです。このステップは慣れれば1分もかかりません。

フロスで仕上げる

フロスも色んなタイプを試しましたが、フロアフロスが格段によいと思います。太さがあるので歯周ポケットの中で動かしても歯茎が切れそうな感じで痛いあるあるがありません。磨けてる!絡め取ってる!と実感できるオススメのフロスです。

一度に使うフロスの長さは指先から肘までの長さを目安にすると分かりやすいです。指先で摘んで肘までビューっと引っ張り出すだけです。写真のように輪っかに結ぶと小回りが利いて快適に使えますよ。

歯間ブラシが入らない部分の磨き残しが取れました。「こんなんで本当に歯垢が落ちるん?」と思う方は使った後のフロスのニオイを嗅いでみて下さい。色んな意味でショックを受けると思います。

改めてざっと磨く

フロスに辿り着けば終わりにしても構わないのですが、染め出しすると全体的に薄っすらピンク色が残るので私は1分くらいで軽く全体を磨きます。この工程では歯磨き粉を使ってもOKです。

説明のために歯磨き粉の泡を撮りました。この色は磨き残しのプラークというより口腔内に残っていた薬剤の集合だろうと考えています。

最後にマウスウォッシュでリンスして終わりです。コンクール10滴ほどを水で薄めて使うタイプなので場所を取りません。職場に置いてハミガキする時間の取れない昼休みに使うとか、取引先の人と会う前のエチケットとして活用するとか単体でも使える便利アイテムだと思います。

remarks

ブラッシングの話を散々してきて矛盾するようですが「ちょっとハミガキ怠いな」とサボりたくなった時もリンスは使えます。前提として普段の磨きが及第点であることが条件ですが、1秒でも早く寝たい夜には助かります。

ハミガキ前

 

ハミガキ後

写真では前後の違いが分かりにくいですが、光の反射が強くなって舌で触ってもツルツルだし何よりスッキリ感がざっと磨いただけの時と全く違います。歯医者さんでクリーニングしてもらった時と比べても遜色ない爽快感です。

補足
道具の順番を小さい物から大きい物へ反対に変えて磨くと仕上がりが悪くなります。例えばいきなりフロスを使えば歯間ブラシで落とせるプラークも絡め取ることになるのでフロス本来の性能を十分に発揮できなくなります。目視が有効という染め出しの性質から考えても手順は水の低きに就くが如しです。

おわりに

試行錯誤していた頃は1回のブラッシングに2時間を要しました。どんな段取りで如何にステップを踏むか手探りでテストを重ね擦過傷で水も飲めないくらい歯茎にダメージを与えてしまったこともあります。

慣れれば30分で終わりますし、染め出ししなくても15分あればほぼキレイに磨き上げられるようになります

念押し
1本のハブラシで15分磨くよりワンタフト・歯間ブラシ・フロスを加え5分で終わらせる方がきちんと磨けます。ハミガキに限らず「面倒臭いことが実は一番効率的」は誰もが知るところです。

ハミガキも全自動の時代が直ぐそこまで迫ってきています。それはそれで凄く便利な世の中だと歓迎しますが、道具との対話は原始的な営みであり生きることに直結していますからヒトが生身で暮らす限り大切であって欲しいと願います。

今回はハミガキをテーマに水平方向にも学びが進んだように思います。この記事がみなさんにとって少しでも参考になれば嬉しいです。お相手はOSJRでした。

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